1. ホーム
  2. 商品情報
  3. タイヤとは?
  4. タイヤ取り扱い上の注意

タイヤ取り扱い上の注意

タイヤはご使用いただく際の注意事項が幾つかあります。タイヤカタログなどにも記載されていますが、今一度確認してみてください。

正しく使っていただく事で、快適に、長くご使用いただけます。

タイヤは慣らしが必要です

内部はさまざまな繊維が構造材としてびっしり並べられています。 規定トルクでトルクレンチにて増し締めします 。

最近の車は精度が高くなったので慣らしは必要無い・・・こんな話を耳にする事があります。確かに、エンジンの慣らしなどは必要無いレベルまで工作精度は高くなっているのかもしれません。でも、タイヤには慣らしは必要なんです。これは、タイヤメーカーのカタログなどにも記載されています。

タイヤはゴムの塊ではなく、内部には構造材が入っています。レーヨン、ポリエステルなどの繊維、スチールワイヤーなどになります。これがゴムの中にきちんと並べられています。新品のタイヤは組み込み、エアーを充填されて車に装着され荷重を与えられる事で、これらの内部構造材がタイヤ内部で微妙に動き、伸びたりもしますので、ある程度の期間がたって構造材がゴムの中で落ち着かないと正規の状態ではないと言えます。

慣らしの期間中は、内部構造材が余分に動くなどして発熱も大きくなり、また、構造材自体に余分な力が加わり、最悪切れてしまったりもするようです。タイヤの寸法も微妙に変わっていく事から慣らしの期間に無理をすると偏摩耗をしたり、振動の原因ともなってしまいます。

その為、走行距離にして100km程度を80km/h以下で無理の無い走行をして頂きますと慣らしが完了します。一皮むく為・・・と言われていたりしますが、全く意味が違います。慣らしの期間はタイヤが最も成長=伸びる期間でもあります。空気圧が比例して低下しますので、慣らしに期間が終わったらエアーの再調整をされれば完璧ですね。と、タイヤの内部構造材の馴染みでホイールバランスがずれてしまう事が有りますので、この辺りで振動が出るようなら、バランス調整をし直しておくと良いです。

ホイールに関しては、初期の緩み(ナットとホイールの当たり面による)などが出やすいので、タイヤ同様の慣らしをされて、増し締め(規定トルクでの締め直し)をされると良いです。車の慣らしは必要無いと言われながら、新車には1000km点検が有るのは、初期不良、初期緩みの確認でも有ったりますよね・・・

空気圧はマメにチェックしましょう


タイヤの空気圧の自然低下のグラフです。70日で170kpaが140kpa程度に低下しています。 空気圧が低いほどタイヤの発熱は大きくなり、バーストの要因になります。

タイヤの慣らしも終了して、快適なドライブを楽しめたら、次の交換までは何もしなくて良い・・・いえいえ、タイヤはパンクなどしなくても空気圧が低下してしまいます。空気圧が低下した分は補充しなくてはいけませんね。では、どのぐらいの期間で点検、調整するのが良いのか・・・

これもタイヤメーカーのカタログなどに記載されていますが、1ヶ月に1度の点検を推奨しています。それ程減ってしまうのか・・・これは、空気圧の低下分を補充する為だけの事ではないからです。最近のタイヤはチューブレスタイヤといってチューブを使わないタイヤになっています。これは、軽量化、高速耐久性、燃費など性能的な理由も有りますが、パンクした際に空気が一気に抜けないと言うメリットも有ります。釘などが刺さっても、刺さった物が穴を塞いでいるので空気の漏れが小さく済む為、かなり空気圧が低下しないと気が付かなかったりするようです。特にロープロファイルは気付きにくいようで、長期間の低空気圧走行でタイヤが修理不能になって初めて修理にやってくると言う事が多いです。

1ヶ月に1度程度の空気圧チェックをしていれば、このパンクの早期発見が出来ると言うわけです。4本測定して1本の空気圧が他より低ければ、そのタイヤはパンクしている可能性があるという事です。気付かないまま高速走行などすると・・・バーストですね。

空気圧は冷間時の測定、調整が基本となります。純正指定の空気圧も冷間時での数値となっています。朝のお出かけ前の測定、調整が望ましい訳です。自宅に測定器もコンプレッサーも無い場合はどうしたらよいのか・・・まずは、専門店などで空気圧調整をしてもらいます。タイヤ交換をされる時が最も効果的です。きちんと調整してもらったら行きつけのガソリンスタンドなど空気を入れる事ができる場所でタイヤが温まった時点での空気圧を測定します。これが基準の空気圧になります。以後、この基準空気圧に合せていけば良い事になります。

安全な走行の為に、マメなエアチェックをおすすめしています。

空気圧のついでに・・・窒素ガス

タイヤの空気圧は自然に低下していきます。この自然な低下を抑制する上に乗り心地、燃費の改善ができると宣伝される窒素ガスはどうでしょう・・・

窒素ガスは実際に競技車両や航空機などに使われています。その目的は少し違うようです。

通常、タイヤに充填されるのは空気です。空気にも窒素は含まれています。どれぐらいでしょうか?実は80%程度が窒素になります。・・・窒素以外は20%なんですね・・・この20%を窒素に置き換えて乗り心地などが変わる物でしょうか?

窒素充填には成分以外にメリットが有ります。充填される窒素は通常ボンベなどからですが、これは純粋な窒素です。通常、空気を充填する場合、窒素を含み他の成分も充填されてしまいます。個々に含まれる他の成分で問題になるのが水分です。窒素など、純粋な成分を充填する際には中には水分も含まれておらず、その為ドライガスとも呼ばれますが空気の場合は水分を含んでしまいます。気体の状態での水分はしょうがないとしても、充填後、充填時に結露などして液体化した物は問題になります。タイヤの走行による発熱で液体が気化すると体積は2000倍にも膨れ上がり空気圧を上昇させる要因ともなってしまいます。冷間時に200kpaで調整したタイヤが高速走行で260kpaにも上昇してしまう事が有ります。20kpa上昇すると乗り心地の差を感じますので、そういった意味では乗り心地に差が出ると言うのも納得できる話かもしれません・・・

では、タイヤに充填する空気から水分を除去できれば良いのではないか・・・そうなんです。充填する圧縮空気をドライヤー等を通して充填できれば水分を極力小さくする事ができます。組み込み時などにも注意する事でより水分量を少なく出来ます。そのように充填された空気から窒素に入れ替えてみると効果は感じないかもしれません。

航空機では高高度での凍結防止の為、競技用車両では微妙な空気圧の変化も抑制する為に窒素は使われています。他の気体でないのは窒素が安定して他の成分と反応しにくく安全だからですね。もちろん、少しでも効果があるという事で使うのは良いと思います。でも、空気圧の点検は必要であると言う事と、充填するなら新品時には水分を入れないように注意する事、すでに空気を入れて使っている物を入れ替えるなら、一度タイヤをホイールから外して組み直すぐらいはして欲しいですね・・・

振動など異常を感じたら・・・

振動で最も多いのはバランス不良です。 ホイールの変形による振動も発生します。 タイヤがこのように膨らむ事がありますが、内部構造が壊れています。バーストする寸前です。

久しぶりに高速道路を走ってみたらハンドルに振動を感じる・・・高速を降りたら振動も収まったのでとりあえず様子を見てみる・・・振動の原因はタイヤではないか?

このような話はよく聞きますね。構造のページで解説していますが、ホイールバランスと言うのはタイヤバランスと言っても良く、タイヤの重量アンバランスをホイールにウエイトを付ける事で修正しています。その為、タイヤの摩耗などによってバランスは崩れてきます。バランスによる振動は、おおむね80km/h付近で発生し、速度を上げても下げても収まります。これはバランス不良による振動とサスペンション回りの振動数の差によって起こります。振動している時だけが問題ではなく、症状が現れるのが一定の速度域になってしまうと言う事です。つまり、車軸は常時振動している事になりますので、ダメージも予想されます。

この場合、ホイールバランスを再調整する事で症状は改善されますので、振動を感じるようなら早めの対処をする事で車へのダメージも最小限で収める事ができます。また、ホイールの微細な変形、タイヤの偏摩耗も同様の症状を発生する事が有るようです。この場合は原因を取り除く事が必要になりますので、ホイールの変形ならホイールの修正、交換が必要になりますし、タイヤの偏摩耗ならタイヤの交換と偏摩耗の原因を改善する必要が有ります。バランス調整をする際にしっかりしたショップならホイールの変形等が有れば指摘して頂けると思います。

上記の振動とは別に、低速から速度に比例して振動する場合が有ります。これはホイールの大きな変形、タイヤの変形等が考えられます。他に、ホイールナットの緩みでも同様の症状が出ます。低速から出る振動は大きな不具合による物が考えられます。

ホイールの大きな変形は、タイヤへのダメージも考えられますし、エア漏れの要因ともなります。足回りへのダメージも可能性があります。タイヤの変形はバーストの前兆ですからとても危険です。ホイールナットの緩みは外れてしまう可能性が有ります。見逃せない事ばかりですので早めの対処が必要です。

振動、異音は不具合の症状です。いつもと違うと感じたら、まずは早めに点検等をしてもらいましょう。

時々見てあげましょう

ふとみると、タイヤからワイヤーが出ていた・・・タイヤ交換に来店されたお客様から時々耳にする言葉です。

タイヤの摩耗はすぐには進みません。交換した新品のタイヤが翌日ワイヤーが出ていた・・・こんな事は無いですよね。でも走行する事で確実に摩耗していくのは事実です。週に1度でもよいので車に乗る前に4本のタイヤを見てみる事をおすすめします。摩耗の状態、タイヤに傷等が入っていないか、もちろんタイヤが極端にたわんでいる様なら、空気圧の低下=パンクの可能性が有ります。

大きなトラブルになる前に対処できれば良いですね。もちろん、異常を発見したら早めに点検してもらいましょう。

タイヤの洗浄

タイヤは、洗いすぎない事がポイントでしたが、ホイールの汚れは腐食の原因ともなってしまいます。

タイヤはブレーキダストなどによって、結構汚れてしまいます。せっかく新しいホイールとセットで装着した場合など、できるだけきれいにしてあげたいですね。でも、このタイヤの洗浄がタイヤの寿命を縮めてしまう事が有るのをご存知ですか?

タイヤはゴム製品です。ゴムは摩耗とは違い、経年による劣化、硬化が有ります。最近は各メーカー経年による性能低下を抑制するように色々な工夫がなされていますが、経年劣化、硬化を止める事は出来ないようです。

タイヤには元々劣化抑制の為に保護成分が含まれています。簡単に言えば油分ですが、適度に表面に染み出すように出来ています。タイヤが茶色に変色するのは、この油分が酸化してしまうからなんですね。そこで、タイヤを洗ってしまいますと、この保護成分が洗い流されてしまいます。タイヤが新しいうちは保護成分が染み出して茶色く変色し洗って流してを繰り返しますが、そのうち保護成分も無くなってきてしまいます。そうなると、硬化、劣化を保護する物がありませんので、硬化、ヒビ割れは早く進んでしまう事になります。

では、どうしたら良いのか・・・タイヤは洗わない事が理想とも言えますが、汚れたままではかわいそうなので、洗う場合には強い洗剤を使わない事が大切です。ホイールにも言えますが、強い洗剤を使わないようにする事が長持ちの秘訣になります。中性洗剤(手洗い洗剤、台所洗剤)が良いようです。でも、汚れが落ちにくいし・・・ホイールは装着前にワックス等を塗っておくと汚れが落ちやすいようです。もちろん時々ワックスを塗りなおす必要は有りますね。これで、汚れを落ちやすくしておくと強い洗剤を使わなくても済めば良いですね。

中性洗剤でも油分は流れますので、保護材を外部から補給してあげると良いです。タイヤメーカーのカタログなどにはメーカー推奨のタイヤ保護剤を使用する事と書かれていたりしますが、業務用以外で見かける事が少ないのですね。当社ではアーマオール等の水溶性の保護材を使っています。

タイヤのローテーション

車の重量配分が前後均等でも、タイヤの減り方には前後差が出てしまいます。そこでローテーションをして各タイヤの装着位置を変えて磨耗を均一にしていく事でタイヤをより長く有効に使う事ができます。

タイヤカタログやを見てみると、車両の取扱説明書に準じてとなっています。車両の取扱説明書を見てみますと、おおむね左図のようになっています。タイヤの回転方向に指定が無い場合、左右を入れ替えるようになっています。確かに、タイヤは蹴り出しで摩耗が進むので、のこぎり状に摩耗するので、回転方向を逆にして慣らしてあげた方が効率的に良さそうですね。

が、これには少し問題が有ります。タイヤの回転方向を変えるのは磨耗の状態を変える事になりますが、路面との当たりが変わってしまう事になります。ですので、回転方向を変えるとタイヤノイズが大きくなってしまいます。また、摩耗が落ち着くまでは接地面が減少してしまいますので、滑りやすくもなります。それでも、摩耗の状態を揃える為に回転方向を変えるというのは良いのですが、注意は必要ですね。

クラフトではお客様から特に要望が無ければ前後のローテーション(回転方向を変えない)をおすすめしています。時々ローテーションをしておきますと、タイヤのチェックなども出来ますのでおすすめです。

タイヤの保管

夏のスタッドレス、冬の夏タイヤ・・・保管はどうしたら良いでしょう?

タイヤの経年劣化については上のタイヤの洗浄についてで説明しましたが、保管時に劣化を促進しないようにする事が大切です。タイヤの劣化する要因は水分、紫外線、熱、オゾンです。これらを避けるようにする事で、保管時の劣化を最小限にする事ができます。

まず、保管するタイヤを簡単に水洗いしておきます。洗剤で洗う際には保護材の補充をお忘れなく・・・タイヤを水洗いするのは、付着している土などの水分等での劣化を予防する為です。また、凍結防止剤などが付着したままですと、ホイールが腐食してしまいますので、これもしっかり流しておきます。洗ったらしっかり乾燥させて袋などに入れて保管します。袋などに入れるのは、外部からの水分を避ける為です。

保管場所ですが、紫外線と熱、オゾンに気をつけます。屋外で浄化槽などのモーター付近ですと、全部揃っていますので最悪です。できれば、風通しの良い屋内、押入れなどが理想かもしれません。

・・・そんなに良い条件で保管できる事はまれですので、屋外なら袋での密閉を厳重にして水分の浸入を極力予防します。その上で直射日光に当たらないように日除け等をするなどしておくと良いでしょう。もちろん、近くにモーターなどオゾンを発生する装置が無いように注意が必要です。

せっかくのタイヤですから、大事に長く使えると良いですね。

注意事項に気を付けながら、安全で、安心なドライブをお楽しみください。